コミックコーナーのモニュメント

「感想【ネタバレを含みます】」タグのついている記事はネタバレありの感想です。 「漫画紹介」タグのついている記事は、ネタバレなし、もしくはネタバレを最小限にした漫画を紹介する形のレビューとなっています。

5巻以内で完結の漫画

シャボンと猫売り3巻 感想【ネタバレを含みます】

シャボンと猫売り 3巻 〔完〕 (ガムコミックスプラス) 後輩たちと合流したなつめの安堵もつかの間、大量の猫を取り込んだ猫売りは巨大な脂塊(ファットバーグ)になり暴れだします。桐島主管も大量の猫を引き連れて防疫局員を殺戮。物語もクライマックスのシャ…

神ならざる人の葛藤と選択の物語:五佰年BOX レビュー

[まとめ買い] 五佰年BOX タイトル:五佰年BOX 作者:宮尾行巳 年代:2017年~2018年 巻数:全4巻+1話(電子書籍版のみの販売) 作品概要 好意を抱いていた幼なじみ・真奈の婚約の報告に、落ち込む青年・遠野叶多。 真奈の家の蔵掃除を手伝っていた彼は、蔵…

奇才が描く、猫と石鹸を巡る物語:シャボンと猫売り レビュー

[まとめ買い] シャボンと猫売り タイトル:シャボンと猫売り 作者:高津マコト 年代:2017年~2019年 巻数:全3巻 作品概要 どこかレトロで、幻想的な景色のある街・猫(ねこ)迫(はざま)。 以前は野良猫が大繁殖していた猫迫では、「防疫局」が保護とは名ばか…

シャボンと猫売り2巻 感想【ネタバレを含みます】

シャボンと猫売り 2巻 (ガムコミックスプラス) 仇である防疫局の桐島主管から猫売り捕獲のための協力を求められるなつめ。 その態度に不信感を覚えながらも、他に猫売りを追う方法がないなつめは、防疫局の猫売り捕獲作戦に参加します。シャボンと猫売り2巻…

シャボンと猫売り1巻 感想【ネタバレを含みます】

シャボンと猫売り 1巻 (ガムコミックスプラス) 猫達が狩られる街・猫(ねこ)迫(はざま)。そこで生活する凄腕の剣道少女・渋沢なつめと、その親友の心優しき少女・立花ちひろ。 平和で平凡な学生生活を送る2人でしたが、ある夕暮れ、神社で怪我をした野良猫を…

ヤサシイワタシ1巻・2巻 感想【ネタバレを含みます】

ヤサシイワタシ(1) (アフタヌーンコミックス) ヤサシイワタシ(2) (アフタヌーンコミックス) この作品はとても面白い漫画なのですが、読むと打ちのめされます。 「重たいテーマから目をそらさずに、丁寧かつ真摯に描き切った結果、とんでもなく重たい物…

血の通った人肌の温度の鈍器で心を殴られるかのような漫画:ヤサシイワタシ レビュー

[まとめ買い] ヤサシイワタシ(アフタヌーンコミックス) タイトル:ヤサシイワタシ 作者:ひぐちアサ 年代:2001年~2002年 巻数:全2巻 作品概要 子供のころから続けてきたテニスの選手生命を身体の故障によって失った青年・芹生弘隆。 積み重ねてきた努力…

共感できる人ほど、悶えること必至の中二病青春ストーリー:AURA アウラ 魔竜院光牙最後の戦い レビュー

AURAアウラ魔竜院光牙最後の闘い 1 (少年サンデーコミックススペシャル) AURAアウラ魔竜院光牙最後の闘い 2 (少年サンデーコミックススペシャル)AURAアウラ魔竜院光牙最後の闘い 3 (少年サンデーコミックススペシャル)AURAアウラ魔竜院光牙最後の闘い 4 (少…

りんたとさじ 感想【ネタバレを含みます】

りんたとさじ 験かつぎオタクのメガネ男子リン太と、噛み癖のあるずぼら女子のサジ(本名佐藤順子)の大学生2人が日常に潜む怪異と立ち会う。展開の読めない不条理ホラーりんたとさじの感想です。 ホラー漫画のリアリティー 漫画にもいろいろなものがあります…

ただ怖いのではなく、深い味わいのあるホラー:りんたとさじ レビュー

りんたとさじ タイトル:りんたとさじ 作者:オガツカヅオ 年代:2009年 巻数:全1巻 作品概要 快活なずぼら女子大生さじ(本名佐藤順子)の恋人は、験かつぎオタクのメガネ青年リン太。大学生としての日常を過ごす2人ですが、彼らの日常には、度々、不条理な…

緻密に描かれる復讐劇と人間の“貌”:モンテ・クリスト伯爵 レビュー

モンテ・クリスト伯爵 (ジェッツコミックス) タイトル:モンテ・クリスト伯爵 作者:森山絵凪(漫画)、アレクサンドル・デュマ(原作) 年代:2015年 巻数:全1巻 作品概要 マルセイユの船乗り、エドモン・ダンテスの人生は順風満帆。美しい婚約者との結婚も決…

モンテ・クリスト伯爵 感想【ネタバレを含みます】

モンテ・クリスト伯爵 (ジェッツコミックス) モンテ・クリスト伯爵ことエドモン・ダンテスによる、自分を陥れた3人の男に対する復讐の物語の感想です。 表情から登場人物の内面があふれ出る 『モンテ・クリスト伯』自体は復讐の物語として世界的に有名な古典…

ニッチなテーマと奇天烈な発想のびっくり箱:ニッケルオデオン レビュー

ニッケルオデオン 赤 (IKKI COMIX) ニッケルオデオン 緑 (IKKI COMIX) ニッケルオデオン 青 (IKKI COMIX) タイトル:ニッケルオデオン 作者:道満晴明 年代:2012年~2014年 巻数:全3冊 作品概要 1話につき8ページで話が完結。様々なテーマが扱われ、シリア…

ニッケルオデオン【青】感想【ネタバレを含みます】

ニッケルオデオン 青 (IKKI COMIX) 8ページの超短編スタイルと、独特過ぎる発想で振り回してくれた『ニッケルオデオン』もこの3冊目の【青】で最終巻となりました。 多種多様な物語とニッチな題材の「ヴンダーカンマー」 この短編集に収録されている物語は、…

ニッケルオデオン【緑】感想【ネタバレを含みます】

ニッケルオデオン 緑 (IKKI COMIX) 道満晴明先生の短編集、ニッケルオデオンの2冊目。1話1話を独特のセンスで組み上げています。ニッチなテーマも相変わらず多めでした。 お約束の状況×普通じゃない発想 お約束の状況から始まる話も、ニッチな題材を使った話…

ニッケルオデオン【赤】感想【ネタバレを含みます】

ニッケルオデオン 赤 (IKKI COMIX) 道満晴明先生の短編作品集である『ニッケルオデオン【赤】』。1つの物語がわずか8ページです。 物語ごとに世界観が違うかと思えば、つながっている話もあり、切ない話があれば、おどろおどろしい話もあり、絵がポップでか…

陰影のある切なさ:兎が二匹 レビュー

[まとめ買い] 兎が二匹(バンチコミックス) タイトル:兎が二匹 作者:山うた 年代:2016年 巻数:全2巻 作品概要 約400年の人生を歩んできた不老不死の女性すず。外見年齢20代、職業は骨董の修復、日課は自殺。 そんなすずに思いを寄せる青年、咲朗。年齢…

兎が二匹2巻 感想【ネタバレを含みます】

兎が二匹 2巻(完) (バンチコミックス) 不老不死のすずとその恋人の咲朗のすれ違いと純愛の物語。後半の感想です。 広島から廣島へ 回想シーンからさらに過去の回想へと跳ぶ形になりましたが、今度は1巻で名前だけ出てきていた花ちゃんについてのエピソード…

兎が二匹1巻 感想【ネタバレを含みます】

兎が二匹 1巻 (バンチコミックス) つらい記憶と共に、長い時間を生き続ける不老不死のすずと、そんなすずを愛する咲朗。その2人の物語の感想です。 この二人にハッピーエンドはありうるのか? 物語が始まっていきなりの絞殺シーン。泣きながらすずの首を絞め…