コミックコーナーのモニュメント

「感想【ネタバレを含みます】」カテゴリーの記事はネタバレありの感想です。 「漫画紹介」カテゴリーの記事は、ネタバレなし、もしくはネタバレを最小限にした漫画を紹介する形のレビューとなっています。

2015年~2019年の漫画

奇才が描く、猫と石鹸を巡る物語 : シャボンと猫売り レビュー

タイトル:シャボンと猫売り 作者:高津マコト 年代:2017年~ 巻数:全3巻 あらすじ・概要 どこかレトロで、幻想的な景色のある街・猫迫(ねこはざま)。 以前は野良猫が大繁殖していた猫迫では、「防疫局」が保護とは名ばかりの野良猫の駆除を大々的に行い、…

シャボンと猫売り2巻 感想

シャボンと猫売り 2巻 (ガムコミックスプラス) 仇である防疫局の桐島主管から猫売り捕獲のための協力を求められるなつめ。 その態度に不信感を覚えながらも、他に猫売りを追う方法がないなつめは、防疫局の猫売り捕獲作戦に参加します。シャボンと猫売り2巻…

セントールの悩み17巻 感想

セントールの悩み(17)【電子限定特典ペーパー付き】 (RYU COMICS) 今回の表紙は御霊さん。帯にも大きく「翼人×青春」と出ていたので、さては御霊さんの出番が多いのかなと思っていたのですが、読み進めると度肝を抜かれました。 御霊さんの過去、御霊家の秘…

シャボンと猫売り1巻 感想

シャボンと猫売り 1巻 (ガムコミックスプラス) 猫達が狩られる街・猫(ねこ)迫(はざま)。そこで生活する凄腕の剣道少女・渋沢なつめと、その親友の心優しき少女・立花ちひろ。 平和で平凡な学生生活を送る2人でしたが、ある夕暮れ、神社で怪我をした野良猫を…

狐のお嫁ちゃん3巻 感想

狐のお嫁ちゃん (3) (みんなのコミック) ※電子書籍版と書籍版で、表紙および一部カラーイラストなどが異なります。上の画像は電子書籍版です。 浮上した子供の養育費問題。人間の世界で子供を育てるには、先立つものが無ければいけないという事で、お嫁ち…

狐のお嫁ちゃん2巻 感想

狐のお嫁ちゃん (2) (みんなのコミック) ※電子書籍版と書籍版で、表紙および一部カラーイラストなどが異なります。上の画像は電子書籍版です。 年越し、雉狩り、狐の生理周期にまつわる問題と盛りだくさん。今回ついにお嫁ちゃんの両親が登場しました。狐…

真実が虚構になり、虚構は真実へと変わる : 虚構推理 レビュー

タイトル:虚構推理 作者:(漫画)片瀬茶柴、(原作)城平京 年代:2015年~ 巻数:既刊20巻 あらすじ・概要 通院先の病院で2年越しの片思いをする少女・岩永琴子。 長期入院する従姉の元に見舞いに通う青年・桜川九郎。 2人の共通点は、妖怪や、幽霊や、妖など…

虚構推理8巻 感想

虚構推理(8) (月刊少年マガジンコミックス) とある海辺の町に現れる奇怪な人形。現地の怪異たちからの相談で解決に乗り出す、琴子と九郎。虚構推理8巻の感想です。 多恵ばあさんとネコ 今回は、琴子と九郎が事件に介入する前に、現地の人間・多恵ばあさん…

魔女の下僕と魔王のツノ8巻 感想

魔女の下僕と魔王のツノ 8巻 (デジタル版ガンガンコミックス) 7巻の続きが物凄く気になる終わり方、さらに今回の表紙はニョニョで、読む前から高まる期待。読んでみたら想像のはるか斜め上でした。魔女の下僕と魔王のツノ8巻の感想です。 ニョニョ再登場まで…

虚構推理7巻 感想

虚構推理(7) (月刊少年マガジンコミックス) 原作小説・『虚構推理』に該当する「鋼人七瀬編」からさらに続く、琴子と九郎の物語。虚構推理7巻の感想です。なお、今回の見出しのタイトルは、漫画の各話のものをそのまま使っています。 よく行く店 琴子と九…

虚構推理 鋼人七瀬編後半(4巻・5巻・6巻) 感想

虚構推理(4) (月刊少年マガジンコミックス) 虚構推理(5) (月刊少年マガジンコミックス) 虚構推理(6) (月刊少年マガジンコミックス) 鋼人七瀬による犠牲者が出たことがネット上で話題になり、虚構から生まれた「想像力の怪物」を虚構に返して消滅さ…

虚構推理 鋼人七瀬編前半(1巻・2巻・3巻) 感想

虚構推理(1) (月刊少年マガジンコミックス) 虚構推理(2) (月刊少年マガジンコミックス) 虚構推理(3) (月刊少年マガジンコミックス) 妖怪・あやかし・怪異・魔”そう呼ばれる者たち相手に「知恵の神」として相談役を務める一眼一足の少女・岩永琴子。…

この愛は、異端。2巻 感想

この愛は、異端。【電子限定おまけ付き】 2 (ヤングアニマルコミックス) 人間である淑乃と悪魔であるバアル。この2人の関係は相変わらず徹底的に拗れています。その拗れ方が焦れったく、面倒くさく、そして切ない。『この愛は、異端。』2巻の感想です。 サタ…

ダンジョン飯6巻 感想

ダンジョン飯 6巻 (HARTA COMIX) 仲間を連れてきたシュローと、何やら企んでいそうなカブルー一行と合流したライオスたち、ダンジョン飯6巻の感想です。 意外と愉快なシュロー一行。マイヅルさんがかわいい。 フラフラのシュローにご飯を食べてもらいがてら…

TS(性転換)要素マシマシのファンタジーなラブコメディ― : 魔女の下僕と魔王のツノ レビュー

タイトル:魔女の下僕と魔王のツノ 作者:もち 年代:2014年~2022年 巻数:全16巻(+2巻※外伝の前日譚) あらすじ・概要 育ての親である魔女ビビアンを救うため、薬の材料である魔王のツノを求める魔女の少女ベティ。 そんなベティの下僕であるアルセニオは…

魔女の下僕と魔王のツノ7巻 感想

魔女の下僕と魔王のツノ 7巻 (デジタル版ガンガンコミックス) 狩猟民族女子・レイのアルセニオへの告白から一夜明け、照れながらも新たな関係を築こうとする2人。男女とは何か、心に性別はあるのか悩むレイに呼応するように面白おかしい事件が発生。 魔王城…

魔女の下僕と魔王のツノ6巻 感想

魔女の下僕と魔王のツノ 6巻 (デジタル版ガンガンコミックス) 魔女の家での日常も、魔王城攻略もファンタジーたっぷり、コメディー要素満載で面白いです。そして、ラブコメ方面でもついに進展がありました。魔女の下僕と魔王のツノ6巻の感想です。 同性愛とA…

この愛は、異端。1巻 感想

この愛は、異端。 1 (ヤングアニマルコミックス) 「家族」を求める天涯孤独の大学生・淑乃(よしの)と、その魂を求める悪魔のバアル。歪んですれ違う人間と悪魔の愛の物語、『この愛は、異端。』1巻の感想です。 綺麗で鮮やかでおどろおどろしい迫力もある絵…

絵が凄いから情感も迫力も段違い : この愛は、異端。 レビュー

タイトル:この愛は、異端。 作者:森山絵凪 年代:2017年~ 巻数:既刊3巻(3巻時点で第1部完結)(他スピンオフ+1冊) あらすじ・概要 自分を愛してくれる両親を交通事故で失い、たらい回しにされた親戚の家では度々性的虐待の危機にさらされ、人の世の地獄を…

魔女の下僕と魔王のツノ5巻 感想

魔女の下僕と魔王のツノ 5巻 (デジタル版ガンガンコミックス) 守りたい人たちのために、魔物の力を取り戻そうと走るアルセニオ。エリックから事情を聞いたロイドたちもアルセニオを助けるために動き出します。魔女の下僕と魔王のツノ5巻の感想です。 何を抱…

魔女の下僕と魔王のツノ4巻 感想

魔女の下僕と魔王のツノ 4巻 (デジタル版ガンガンコミックス) 夜の魔王城の探索から始まり、物語はついにレイたちの故郷である極北の地ヒュペルボレアへ。魔女の下僕と魔王のツノ4巻の感想です。 極北の地ヒュペルボレア 魔女ビビアンの家に滞在中のエリック…

魔女の下僕と魔王のツノ3巻 感想

魔女の下僕と魔王のツノ 3巻 (デジタル版ガンガンコミックス) 元人間で現魔物である魔女の下僕アルセニオ。そのアルセニオと共に魔王討伐を目指すのは、望まずして女性の体になってしまった元少年のレイに、そのレイに求婚中の幼なじみのロイド、さらには極…

本人の悲壮感ゼロの記憶喪失百合コメディー : 明るい記憶喪失 レビュー

タイトル:明るい記憶喪失 作者:奥たまむし 年代:2017年~2021年 巻数:全6巻 あらすじ・概要 記憶喪失により、3年前からの記憶がなくなってしまったアリサ。 そんな彼女の恋人であるマリさんは、アリサの記憶喪失に戸惑いますが、記憶を失った本人は悲壮…

魔女の下僕と魔王のツノ2巻 感想

魔女の下僕と魔王のツノ 2巻 (デジタル版ガンガンコミックス) 突如来襲した幼なじみに攫われたレイ。それを追いかける魔王とアルセニオ。魔女の下僕と魔王のツノ2巻の感想です。 性別の変化に対するスタンスの違い 極北の地、ヒュペルボレアからレイを連れ戻…

人類を滅亡に追いやる者、それは魔王…ではなく、その秘書 : 魔王の秘書 レビュー

タイトル:魔王の秘書 作者:鴨鍋かもつ 年代:2017年~ 巻数:既刊1巻 あらすじ・概要 光を呼ぶ勇者と、闇を招く魔王の戦いが繰り返されてきた世界。封印から復活した魔王は世界征服を開始。 まず手始めとして、敵を知るため、知能の高い人間を攫ってくるよ…

ここまでやるか…世界観が凄すぎる真・日常漫画 : セントールの悩み レビュー

タイトル:セントールの悩み 著者名:村山慶 年代:2011年~ 巻数:既刊25巻 あらすじ・概要 ケンタウロスのような「人馬形態」の君原姫乃は女子高生。悪魔のような翼を持つ「竜人形態」の獄楽希や、頭に角を持つ「角人形態」の名楽羌子と共に、地元の高校に…

セントールの悩み16巻 感想

セントールの悩み(16)【電子限定特典ペーパー付き】 (RYU COMICS) 両生類人たちの戦いも終結し、今回は紛争の後のエピソードも描かれました。セントールの悩み16巻の感想です。 おまけページ:「四肢人類の世界」 今回のおまけページは「この世界」のベスト…

セントールの悩み15巻 感想

セントールの悩み(15)【電子限定特典ペーパー付き】 (RYU COMICS) 冒頭のカラーページの4コマ漫画は、いつもの漫画とはまた違う感じで楽しめました。セントールの悩み15巻の感想です。 歴史清算委員会の襲撃 109話では、姫乃たちの学校が歴史清算委員会を名…

現代日本とファンタジー世界の世知辛さ対決 : 小林さんちのメイドラゴン レビュー

タイトル:小林さんちのメイドラゴン 著者名:クール教信者 年代:2010年~ 巻数:既刊15巻 あらすじ・概要 底辺システムエンジニア(自称)の小林さんは、ある日、酔っぱらって迷い込んだ山で、聖剣の突き刺さったドラゴンと出会いました。 酔ったいきおいで…

セントールの悩み14巻 感想

セントールの悩み(14)【特典ペーパー付き】 (RYU COMICS) カラーページで着飾る南極人たちに、100話記念の温泉回と、華やかな始まりながらも今回は戦争の話が多めです。特に中盤からの展開には度肝を抜かれました。セントールの悩み14巻の感想です。 100話記…